【株式投資】カブアンド 調べてみた 評価解説
この記事では2024年11月に発表されたサービス『カブアンド』について株式投資歴20年の私が調べた内容について解説しています。
カブアンドの内容が気になっている方や申し込みを悩まれている方の参考になれば幸いです。
カブアンドとは
ZOZOの創業者である前澤友作さんが手がける新サービスとなっています。
国民をみんな株主にするという目標を掲げて活動する事業となっています。
事業サービス内容として、これまで電気やガスなど生活で利用するサービスを利用したら貰えていたポイントの代わりに株が貰えるというサービスになっています。
2024年12月1日時点では以下のサービスで株が貰えると公式サイトには書かれています。
- 電気
- ガス
- モバイル
- ネット回線
- ウォーターサーバー
- ふるさと納税
上記のサービスは利用している方も多く、かなり幅の広いラインナップになっています。
なお、2024年現在では貰える株は上場株では未上場株となっています。
以下は公式のYoutubeチャンネルで投稿されている動画です
推察としては、カブアンドを経由して申し込まれたサービスの提供元会社からの手数料などを原資に運営するビジネスモデルになっているのではないかと思います。
未上場株とは?
証券会社の口座で取引をしている株は一般的には上場株となっており、未上場株は取引できません。
株式市場(東証プライム、スタンダード市場など)で取引できる株を上場株、取り引きされていない株を非上場株と覚えておけば、簡単です。
一般的に上場は企業の資金調達のために行われていることが多く、広く投資家から資金を集めることができます。
上場自体は企業を一定の基準を満たすことができた企業のみが実現でき、日本取引所グループでこの基準についても公開されています。
審査の基準(日本取引所グループより引用)も以下の通りで、しっかり経営されている企業でないと上場はできません。
カブアンドで貰える株について
カブアンドの公式ページを見ると、ページの下部に規約と目論見書へのリンクが掲載されています。
こちらの内容を読んで、気になる点を簡単に抜粋すると現時点だと以下のような記載があります。
- 第三者に譲渡できない(相談は可能な模様)
- 株主総会での議決権はない。
- 配当金は普通株式と同等に受け取ることが可能(配当利回りや金額は不明)
- 1期募集の総額は30億円、1株当たり想定価格は5円程度。(発行数6億株で価格が30億円のため)
- ポイント付与率は1%~最大20%(モバイルサービスの還元率が高い)
- パートナー企業には大手上場企業も含まれている
時価総額だけ見ると、すでに東証スタンダード市場上場基準を満たした規模の大きい会社の株になっています。
カブアンドで貰える株への期待リターンと懸念点
カブアンドの会社の業績が延びれば、受け取った株の潜在的な価値が高まっていきます。
結果として、カブアンドが東証市場に上場を行った際には大きな利益(リターン)を得ることが出来る事ではないかと思います。
懸念としては未上場のままが続くと、受け取った株がただの紙切れのような形になってしまうことです。
上場するには、事業を延ばしていく必要ですが、その過程での売上規模・営業利益などの経営成績見えないと株主からは何も判断がつかないので非常に困ります。
今後これらの情報が公開でもされないと、現時点だと不安の方が大きいですね。
最後に 個人的なおすすめ
個人的には株って何?って思っている投資未経験の方や将来の大きな利益を期待して勝負してみたい方はやってみても良いのではないかと思います。
理由としてはリスクが前述で上げた、貰った株が紙切れになるということですが、そもそも受け取る株には投資したわけではなく、サービスを利用した際に貰える特典的なものなので、あまり損ではないかと思いました。
低リスクで、投資経験を詰めて、あわよくば利益を狙えるという中々面白い戦略のサービスだと思いました。